「世の終わりの前兆。」 マタイ24章3~14節

 遺伝子組み換え作物は、大豆、トウモロコシ、ジャガイモ、米、タマネギ、リンゴなど多岐に亘り、病害虫に強く、除草剤への耐性、腐らない、などの経済的利点で、更に開発されています。日本の輸入穀物の半分以上は遺伝子組み換え作物であると言われています。食品としての安全性が確認されていると報告されていますが、アレルギー症状の拡大はこれに原因があると指摘されます。除草剤が効かず、病害虫に強く、繁殖が強烈なので、自然の生態系には間違いなく悪影響をもたらしております。

 開発された新型コロナウイルスのワクチンは、遺伝子ワクチンであり、このウイルスに対する免疫情報を有したmRNAを注射して、人の細胞の遺伝子を組み換えるわけです。これまでのワクチンは、ウイルスや細菌の毒性を弱めたり(生ワクチン)、感染力を失わせたり(不活化ワクチン)して作られたので、その培養に時間も手間も原料も必要だったので、それほど大量生産はできなかったのです。ところが、今回のものは遺伝子ワクチンなので、短期間に一億以上の物を生産できるのです。おそらく世界各国は、人体への害よりも、経済的損失の軽減を優先して接種を進めるでしょう。

 科学が神の創造の領域に侵入を始めました。歴史における天災は、人間の傲慢を諫めるものとなりました。人間中心主義では、人命の尊さを第一にしますが、実際にはコロナ対策のように弱者を犠牲にしたものになっています。自然汚染や破壊は、もはや回復不能なものになっています。私自身は、新型コロナウイルス自体も、神の御手の中にある事象だと考えております。享楽の消費社会が、強引に自粛しなければならなくなりました。しかし、罪にまみれた経済社会は、罪を悔い改めるとか、謙遜に歩むとかは全くなく、繁栄と増殖を目指しています。

 教会も、絶対服従を求め、洗脳で信者を操るカルト化(オウム真理教のようなもの)したものが韓国系を中心に広がっています。真実な神を信じる教会で、そんな異常なものが起こるなんて許せない、あり得ないと考える人もおりますが、イエス様ご自身が今日の聖句のように警告されているのです。

サタンにとって、攻撃の対象は教会と敬虔な信者以外にはありません。ヨブ記1章にあるように、サタンは「誠実で直ぐな心を持ち、神を恐れて悪から遠ざかっている者」(ヨブ1・8、2・3)の存在を憎み、神に挑戦しているのです。サタンも神も人の心に直接干渉して変えることはできません。人は人格を持った存在であり、だからこそ動物とは違うのです。そして、その意思をもって、神を信じ、或は罪を犯すのです。更に、「わたしの名を名のる者が大ぜい現れ、『私こそキリストだ』と言って、多くの人を惑わすでしょう。」(マタイ24・5)

 先週も2つの教会から、信者の横暴、牧師の権威主義的な専制の相談がありました。そして、「誠実で直ぐな心を持ち、」忠実な信者たちが心を痛めて教会から離れているそうです。教会が荒らされているのです。先週お話ししましたように、「終末を信じない人々」が聖書を教訓的に理解し、現実生活への預言であると理解していないこと、或は牧師たちが教会成長による自らの成功を求めていることが原因であると思われます。

 キリスト教国と言われた韓国の大統領の愚かさについて、私たちは信者への執り成しの祈りを必要としているように気が付きました。人は怒りによって適切な判断を失い、攻撃や敵意を正当化してしまいます。しかし、「人の怒りは、神の義を実現するものではありません。」(ヤコブ1・20)とあり、信者たるもの怒ってはならないのです。指導者が怒りや敵意を振り回すとき、その組織はサタンの罠に陥るのです。

 「人々が大ぜいつまずき、互いに裏切り、憎み合います。また、にせ預言者が多く起こって、多くの人々を惑わします。」(10.11)。そのような教会では、信者同士が疑い合い、躓いています。私たちは、決して互いのことを陰口を言ったり、批判してはいけません。思い通りにならない、生きられない人が多くおります。そういう人に対して励まし支え、愛を実践するのです。

むろん、試練によって真のクリスチャンか否かがわかってきます。「私たちは神から出た者です。神を知っている者は、私たちの言うことに耳を傾け、神から出ていない者は、私たちの言うことに耳を貸しません。私たちはこれで真理の霊と偽りの霊とを見分けます。」(Ⅰヨハネ4・6)。

 「愛のある者はみな神から生まれ、神を知っています。愛のない者に、神はわかりません。なぜなら神は愛だからです。」(Ⅰヨハネ4・7.8)。

「愛のうちにいる者は神のうちにおり、神もその人のうちにおられます。このことによって、愛が私たちにおいても完全なものとなりました。それは私たちが、さばきの日にも大胆さを持つことができるためです。なぜなら、私たちもこの世にあってキリストと同じような者であるからです。」(4・16.17)

マタイ24章3~14節

  • 24:3 イエスがオリーブ山ですわっておられると、弟子たちが、ひそかにみもとに来て言った。「お話しください。いつ、そのようなことが起こるのでしょう。あなたの来られる時や世の終わりには、どんな前兆があるのでしょう。」
  • 24:4 そこで、イエスは彼らに答えて言われた。「人に惑わされないように気をつけなさい。
  • 24:5 わたしの名を名のる者が大ぜい現れ、『私こそキリストだ』と言って、多くの人を惑わすでしょう。
  • 24:6 また、戦争のことや、戦争のうわさを聞くでしょうが、気をつけて、あわてないようにしなさい。これらは必ず起こることです。しかし、終わりが来たのではありません。
  • 24:7 民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、方々にききんと地震が起こります。
  • 24:8 しかし、そのようなことはみな、産みの苦しみの初めなのです。
  • 24:9 そのとき、人々は、あなたがたを苦しいめに会わせ、殺します。また、わたしの名のために、あなたがたはすべての国の人々に憎まれます。
  • 24:10 また、そのときは、人々が大ぜいつまずき、互いに裏切り、憎み合います。
  • 24:11 また、にせ預言者が多く起こって、多くの人々を惑わします。
  • 24:12 不法がはびこるので、多くの人たちの愛は冷たくなります。
  • 24:13 しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われます。
  • 24:14 この御国の福音は全世界に宣べ伝えられて、すべての国民にあかしされ、それから、終わりの日が来ます。