「救い主がお生まれになりました。」 ルカ2章8~17節
イエス様の誕生には多くのことが集中しています。
A.誕生の預言
・創世記3・15「女の子孫。彼はおまえの頭を打ち、おまえは彼のかかとを打つ。」単数形であり、処女マリヤから生まれたイエス様。
・イザヤ7・14「見よ。処女が身ごもっている。そして、男の子を産み、その名をインマヌエルと呼ぶ。」
・イザヤ9・6「ひとりの男の子が私たちに与えられる。主権はその肩にあり、その名は『不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君』と呼ばれる。」
・イザヤ11・1.2「エッサイの根株から新芽が生え、・・・その上に主の霊がとどまる。それは知恵と悟りの霊、思慮と力の霊、主を恐れる、知識の霊である。」
・ミカ5・2「ベツレヘム・エフラテよ、あなたはユダの氏族の中であまりにも小さい。だが、あなたからわたしのためにイスラエルを治める者が出る。」
B.イスラエルの状況
バビロン捕囚からの帰還後、セレウコス朝シリアの下でイスラエルは平穏を得ていましたが、アンティオコス・エピファネス王(BC.175-163)によって律法に基づく犠牲の捧げ物が禁⽌となり、安息⽇遵守、割礼なども廃⽌されました。また、エルサレムの神殿にゼウス像を安置し、これを拝むよう命令しました。これは、ダニエル8・11.12の預言どおりでした。そして、ユダヤ独立運動としてのマカバイ戦争(BC.165-142)を経てユダヤは独立国となりました。
その後、ローマ帝国のポンペイウスがBC.63にエルサレムを陥落させてユダヤはローマ帝国の属国になりました。BC.40ヘロデ大王がユダヤの王とされ、民衆の人気を得るためにエルサレム神殿を建てます。その後、ローマ帝国の総督による直接支配となりました。
C.世界の情勢
ローマ共和国はBC.27にオクタビアヌスを皇帝アウグストゥスとして世界を治め、パクス・ロマーナ(ローマによる平和)を確立して、広大な地中海を中心とした統治をしました。現代も残る石畳の道路や水道橋は堅固なもので、敵対勢力が起こると直ちに征服していました。帝国内では人々が頻繁に行きかい、貿易も拡大し、平和な世界を確立していました。ラテン語が公用語であり、ギリシャ語も浸透していました。キリスト教のその後の発展拡大は、パクスロマーナ無しでは難しかったでしょう。時代はキリストの生誕に合わせていたのです。
このようにして約束の神の子、救い主イエス・キリストがお生まれになったのです。母マリヤも、形式的な父ヨセフも、神の予定の中で選ばれていました。祭司ザカリヤとエリサベツ夫婦も同様です。
祈祷会でお話しした老シメオンは、祭司でもラビ(教師、律法の専門家)でもなく、ただの「正しい、敬虔な人で、イスラエルが慰められるのを待ち望んでいた。また、聖霊が彼の上におられた。そして、主のキリストを見るまでは決して死なないと、聖霊によって告げられていた。」(ルカ2・25.26)。彼の存在は、選びや立場というものではなく、その信仰と現れる敬虔さの中で聖霊が語り掛けることになったと思われ、私には驚異の尊敬すべき人物です。
救い主、ユダヤの王として生まれるべき赤子を「「その方の星が昇るのを見たので、礼拝するために来ました。」(マタイ1・2)と、3000キロ以上の遠方から数カ月を掛け、危険をも冒し、富を惜しまず、旅をしてきた博士たちの信仰は、真実な献身者しか理解できない覚悟を決めた行動となっています。
私自身は、自己中心に生きている自分の罪深さを悟り、悔い改めた時、わざわざ人となって十字架に掛かるために地上の人生を歩まれたイエス様の愛、信念、その犠牲に感動しました。それから変わらず、神第一の人生を送ってきたと思います。そして、献身し、神に仕える人生を求めてきました。
多くの人を見てきましたが、キリストの誕生と十字架の死を知りながら、いろいろな理由で躓いたことに驚いてきました。それが人間の罪性なのでしょうが、やはりキリストの犠牲をまともに捉えていない自分勝手を感じます。神の国に行くということは、その犠牲の大きさを考えれば、簡単なことではありません。悔い改めこそが、クリスチャンの特権であり、恵みです。ところが、それをないがしろにした人々が悔い改められなくなっている怖さを見てきました。
ルカ2章8~17節
- 2:8 さて、その地方で、羊飼いたちが野宿をしながら、羊の群れの夜番をしていた。
- 2:9 すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。
- 2:10 御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。見なさい。私は、この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます。
- 2:11 今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。
- 2:12 あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりごを見つけます。それが、あなたがたのためのしるしです。」
- 2:13 すると突然、その御使いと一緒におびただしい数の天の軍勢が現れて、神を賛美した。
- 2:14 「いと高き所で、栄光が神にあるように。地の上で、平和がみこころにかなう人々にあるように。」
- 2:15 御使いたちが彼らから離れて天に帰ったとき、羊飼いたちは話し合った。「さあ、ベツレヘムまで行って、主が私たちに知らせてくださったこの出来事を見届けて来よう。」
- 2:16 そして急いで行って、マリアとヨセフと、飼葉桶に寝ているみどりごを捜し当てた。
- 2:17 それを目にして羊飼いたちは、この幼子について自分たちに告げられたことを知らせた。
投稿者プロフィール
最新の投稿
今週のメッセージ2026年1月18日今週のメッセージ 「蛇が悪巧みによって欺く。」 Ⅱコリント書11章3~15節
クリエーション子供礼拝2026年1月18日「目にみえないことを信じる。」2026年1月18日 クリエーション子供礼拝
お知らせ2026年1月18日2026年1月18日 聖日礼拝
今週のメッセージ2026年1月11日「蛇のように賢く鳩のように素直に。」マタイ福音書10章11~16節


