今週のメッセージ「ギデオンは治められなかった。」 士師記8章22~28節
ギデオンは、「三百人を三隊に分け、全員の手に角笛と空の壺を持たせ、その壺の中にたいまつを入れさせて」「全陣営を囲んで角笛を吹き鳴らし、『主のため、ギデオンのため』と言わなければならない。」(士師記7・16.18)と命じました。戦闘は勇気と気力が大事です。勝ち戦の時に、逡巡(ためらって直ぐに行動しないこと)は、愚かであって、戦い続けることが大事です。敵を追いかけ続け、12万人を倒し、さらに残りの1万5千人をも(8・10)追いかけ、二人の王を捕らえました。
追撃の途中、スコテとペヌエルの町に食糧を求めますが、断られます。同民族が敵と戦っているのに、支援しない、という行動を取ります。人々は勝ち馬に乗ろうとするのです。この前の選挙みたいですね。
戦に勝って帰るとギデオンは、協力しなかったスコテの町の長老たち77人を茨や棘で鞭打ちます。また、ペヌエルのやぐらを壊して、人々を殺します。「国はギデオンの時代、四十年の間、穏やかであった。」(8・28)。
当時のイスラエル社会は、ヨシュアの死後、部族単位の共同生活がなされていました。しばしば理想とされる共有共同社会は、外からの攻撃には弱く、強力な指導者がいない故に、結びつきが保たれないことがあります。武者小路実篤が唱えた「新しき村」活動は、1918年に始まり、最盛期で60名、今は殆ど崩壊しています。これは毛沢東にも影響を与えましたが、理念的作為的な社会構築は続かないものです。
ギデオンは、「幸せな晩年を過ごして死」(32)んだのですが、人々は、「周囲のすべての敵の手から救い出してくださった彼らの神、主を、心に留めなかった。・・・ギデオンがイスラエルのために尽くしたあらゆる善意にふさわしい誠意を、彼の家族に対して尽くさなかった。」(34.35)。つまり、国が荒れており、信仰も形骸化していたのです。
私には、ギデオンが先週お話ししたように、表面的には弱虫であり、慎重な人間であったのは、社会のこのような風潮が背景にあると思います。それは、現代日本も同様であります。
2024年10月の衆議院選挙で自民党が247議席から191議席におちたのが、その1年4か月後の選挙で、316議席を取りました。国民に信念がなく、自分勝手な打算に左右されている証拠です。
信仰者は、神を信じて誠実に生きなければなりません。人生は、神から与えられた資質を増やし、神にある働きをするためのものです。1ミナを十ミナにした僕には、「十の町を支配する者に」5ミナにした僕には「五つの町を治めなさい。」(ルカ19・17.19)と約束しました。
また、「執事は一人の妻の夫であって、子どもと家庭をよく治める人でなければなりません。」(Ⅰテモテ3・12)とあるように、家庭を治めることが必要です。ギデオンには「大勢の妻がいた」(30)ので、息子は70人もいました。それで、側女の子アビメレクが他の70人の兄弟を殺して王となりました。しかし、結局のところ、「神は、アビメレクが兄弟七十人を殺して自分の父に行った、その悪の報いを彼に返された。 神はまた、シェケムの人々のすべての悪の報いを彼らの頭上に返された。エルバアルの子ヨタムののろいが彼らに臨んだ。」(士師記9・56.57)
昔は幼児の死亡率が高いとか、男性の数が少ないとか、女性が一人で暮らしていくのは難しいとか、社会的に一夫多妻制を擁護する考え方があります。しかし、アブラハムはサラによってイサクを、イサクはリベカによってヤコブを与えられました。未亡人ナオミは、嫁のルツによってダビデの先祖となったのです。
危機や困難による正当化が、信仰を歪めています。特に日本は、原則のない国で、信仰も正義も、打算によって変えられています。外国に行けば、日曜に営業している店は稀で、夜遅くまで営業している商店もありません。そして、クリスチャンは日曜礼拝を守り、他の宗教も厳密に戒律を守ります。
「治める」ということは、自分の人生を聖書的に生きられるように調整し、配慮するということです。私はギデオンを勇者とは思えません。神が「力ある勇士よ、主があなたと共におられる。」(士師記6・12)と言われたのは、「イスラエルには王がなく、それぞれが自分の目に良いと見えることを行っていた。」(21・25)という状況の中で、艱難が起こり、「すると、イスラエルの子らは主に叫び求めた。」(士師記3・9,3・15,4・3、6・7)ということでの神が選んだ勇士なのでしょう。
しかし、イエス様の教えと、神の国では、そのような一過性の勝利は相応しくなく、教えに沿った「私は勇敢に戦い抜き、走るべき道のりを走り終え、信仰を守り通しました。あとは、義の栄冠が私のために用意されているだけです。」(Ⅱテモテ4・7)という生き方こそが求められていると思います。
士師記8章22~28節
- 8:22 イスラエル人はギデオンに言った。「あなたも、あなたの子も、あなたの孫も、私たちを治めてください。あなたが私たちをミディアン人の手から救ったのですから。」
- 8:23 しかしギデオンは彼らに言った。「私はあなたがたを治めません。また、私の息子も治めません。【主】があなたがたを治められます。」
- 8:24 ギデオンはまた彼らに言った。「あなたがたに一つお願いしたい。各自の分捕り物の耳輪を私に下さい。」殺された者たちはイシュマエル人で、金の耳輪をつけていた。
- 8:25 彼らは「もちろん差し上げます」と答えて、上着を広げ、各自がその分捕り物の耳輪をその中に投げ込んだ。
- 8:26 ギデオンが求めた金の耳輪の重さは、金千七百シェケルであった。このほかに、三日月形の飾りや、耳飾りや、ミディアンの王たちの着ていた赤紫の衣、またほかに、彼らのらくだの首に掛けてあった首飾りなどもあった。
- 8:27 ギデオンは、それでエポデを一つ作り、彼の町オフラにそれを置いた。イスラエルはみなそれを慕って、そこで淫行を行った。それはギデオンとその一族にとって罠となった。
- 8:28 こうしてミディアン人はイスラエル人の前に屈服させられ、二度とその頭を上げなかった。国はギデオンの時代、四十年の間、穏やかであった。
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