「欲望との戦い。」 ヤコブ4章1~10節

トランプ大統領とプーチン大統領の会談は、今日の聖句のようなものでした。戦争は、指導者同士のメンツと利害から起こり、民衆は常に被害者です。8月15日は終戦記念日でしたが、本来は敗戦の日です。

 日本人は、広島や長崎に原爆を落とされた被害者だけれども、彼らを赦していると自分たちの寛容性を誇っています。しかし、日本は戦争の当事者であり、7月26日のボツダム宣言の無条件降伏を拒んでいます。

 韓国や中国は、帝国主義日本に強引に占領され略奪された国であり、戦争の当事者ではなく被害者です。これは、独裁国家ロシアに侵略されているウクライナと同じような状況です。一方的に略奪を受けて親族が死んだりした場合の恨みや怨念、そして敵意はなかなか消えるものではありません。原爆の被害という報道ばかりを見て、日本が侵略して行った国々の人々のことは全く関知していないのに、日本人のマスコミによる洗脳を感じました。戦争を始めたのは日本であり、帝国日本の略奪的繁栄を求めた結果としての敗北であり、国民も韓国も中国も、同じような被害者なのに、日本国民を味方に付けての敗戦ではなく終戦にしてしまったのです。 

 人の世は、「戦いや争いがある」(1)のです。だからといって、人の言いなりになったり、逃げたり、避けたりしていては、略奪され、敗北してしまいます。聖書は、「あなたがたのものにならないのは、あなたがたが願わないからです。」(2.)と言います。実際、「欲をかくとろくなことはない。」と無欲を人生の指針とする人は多く、仏教の教えなどがそうかもしれません。しかし、実際には指導者に搾取され、利用されるのがそういう人です。戦争に際しての日本人はそのようなもので、戦後も「人に迷惑を掛けず善良に生きる」ことを旨として政治経済に利用されています。

 人の願いは平和ですが、近くの人間同士でさえ、平和は難しいものです。「あなたがたのからだの中で戦う欲望が原因ではありませんか。」(1)。イエス様は、「わたしが来たのは地上に平和をもたらすためだ、と思ってはいけません。わたしは、平和ではなく剣をもたらすために来ました。」(マタイ10・34)と言われました。

ヨシュアがモーセを継いで指導者になった時、神は「強くあれ。雄々しくあれ。あなたはわたしが父祖たちに与えると誓った地を、この民に受け継がせなければならないからだ。」(ヨシュア1・6)と励ましました。この時は、確かにカナンの住民にとっては略奪行為ですが、それをしなければイスラエルの民は飢え死にします。この理由としては、「わたしがアブラハム、イサク、ヤコブに『あなたの子孫に与える』と誓った地はこれである。」(申命記34・4)との神の事前の約束を果たす行為として正当化されます。

つまり、聖戦です。しかし、聖戦として敵を殺戮する思考は、現代の健全な信仰者には持ち合わせられません。戦争に信仰者が参加せざるを得ない場合には、国と家族を守るという覚悟がなければなりません。日本は、これまで国を守るためというよりも、他国との利害の為に戦争をしてきました。そして、それを助長してきたのは国民です。政治に無関心であれば、指導者は戦争に向けて動き出します。

信仰を真摯に持つと、人よりも神の思いと義を優先せざるを得なくなり妥協できなくなります。「地の上で、平和がみこころにかなう人々にあるように。」(ルカ2・14)と、信仰者の心に中に形成する平安に限定せざるを得ないようです。「主は私のたましいを敵の挑戦から平和のうちに贖い出してくださる。私と争う者が多いから。」(詩55・18)。永遠の平和は神の国においてしか実現せず、その神の国に行ける者は、この地上の生活で御心に適う平安を身に着けた人となります。

 「願う」ことは、人間にとって大事なことですが、それをせずに「神に委ねる」という怠惰な道を歩もうとする信仰者は多いものです。「世の友となりたいと思ったら、その人は自分を神の敵としているのです。」(4)と警告されています。聖書は、「願っても受けられないのは、自分の快楽のために使おうとして、悪い動機で願うからです。」3)と教えています。神に求めず、「悪い動機で求める」(3)と争いになります。

「神に従う。」(7)、「神に近づく」(8)、ことは、社会で生きる者にとっては、生殺与奪の選択肢です。どうしたら良いか、「苦しみなさい。悲しみなさい。泣きなさい。」(9)という葛藤が必要です。この世に迎合したら、いのちを失います。「主の御前でへりくだりなさい。」(10)自分の思う通りではなく、神の導きを求め、たとえ損であっても、都合が悪くても従うへりくだりが大事です。

ヤコブ4章1~10節

  • 4:1 何が原因で、あなたがたの間に戦いや争いがあるのでしょう。あなたがたのからだの中で戦う欲望が原因ではありませんか。
  • 4:2 あなたがたは、ほしがっても自分のものにならないと、人殺しをするのです。うらやんでも手に入れることができないと、争ったり、戦ったりするのです。あなたがたのものにならないのは、あなたがたが願わないからです。
  • 4:3 願っても受けられないのは、自分の快楽のために使おうとして、悪い動機で願うからです。
  • 4:4 貞操のない人たち。世を愛することは神に敵することであることがわからないのですか。世の友となりたいと思ったら、その人は自分を神の敵としているのです。
  • 4:5 それとも、「神は、私たちのうちに住まわせた御霊を、ねたむほどに慕っておられる」という聖書のことばが、無意味だと思うのですか。
  • 4:6 しかし、神は、さらに豊かな恵みを与えてくださいます。ですから、こう言われています。「神は、高ぶる者を退け、へりくだる者に恵みをお授けになる。」
  • 4:7 ですから、神に従いなさい。そして、悪魔に立ち向かいなさい。そうすれば、悪魔はあなたがたから逃げ去ります。
  • 4:8 神に近づきなさい。そうすれば、神はあなたがたに近づいてくださいます。罪ある人たち。手を洗いきよめなさい。二心の人たち。心を清くしなさい。
  • 4:9 あなたがたは、苦しみなさい。悲しみなさい。泣きなさい。あなたがたの笑いを悲しみに、喜びを憂いに変えなさい。
  • 4:10 主の御前でへりくだりなさい。そうすれば、主があなたがたを高くしてくださいます。

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MYoshi
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