「あなたの光が暁のように輝き出る。」　イザヤ58章6～14節

2025年11月2日 2025年11月9日

MYoshi

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私は、司馬遼太郎の本が好きで、殆ど読んでいます。彼が描いた人々の中で、坂本龍馬は幕末に活躍して３１歳で死に、「坂の上の雲」の秋山好古、真之兄弟も日露戦争で若くして活躍しています。聖書の英雄たちも、ダビデ、ギデオン、イザヤ、ダニエル、エリヤ、エリシャ皆、若くして活躍しています。

　人間は、霊性、意志、知識、感情などによって行動しますが、霊性や感情はとりわけ若い時の方が旺盛です。神は、「権力によらず、能力によらず、わたしの霊によって」（ゼカリヤ４・6）と言われました。神の霊に応答するのは、その人の霊性です。私自身、若い時には、聖霊に満たされて全身が熱くなり、癒しや聖霊のバプテスマを体験し授けました。

　最近しばしば語っていますが、現代は「主知主義」（（知性・理性を重視する）が支配しています。しかし、実際には、理性や知性によって支配されることは殆どなく、罪-欲望が社会を支配しています。そして、その欲望に対して、知性や理性では対抗・対応できないのです。トランプ大統領の言動を分析して対応しようとする試みが世界中でなされていますが、殆ど無駄なものとなっているのにも関わらず、相変わらずなされています。

　信仰者も、主知主義に陥る傾向があります。考え、模索し、将来を憂えるのです。社会や人の動きを的確に捉えることはできないのに、それを把握しようとするのです。人生を思い通りに生きようとするのです。

　人間としての期待や不安はありますが、信仰によらないで考えてしまうのです。「何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。」（ピリピ４・6）。思い煩いは、聖書を読まず、祈りと信仰の生活から離れると必ず現れてきます。祈りと御言葉は、いのちの糧です。信仰は過去にいくら信仰深く歩んでも、毎日それらを怠れば、いのちはすり減ってくるのです。しかし、祈れば、「すべての理解を超えた神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。」（同）

　しかし、思い煩いの上に立った祈りがあります。それは、神に聞き従う祈りではなく、神に要求し願う祈りです。そういう自分勝手な祈りは「感謝をもってささげる祈りと願い」ではありません。世の情勢や惑わし、価値観によって、信じることよりも、思い煩うことに向いているのです。　　　

メジャーのワールドシリーズを面白く観ていますが、彼らは「勝とう！」という情熱に溢れています。先週の木曜に妻がインフルエンザのような症状になり、動けなくなりましたが、「何としても診察する。」という強い意志のもとで行動していました。そして、金曜には６９人、土曜には９２人の診察をし、夜には動くことも食べることもできないほどに疲れ果てていました。思い返せば、子供を産み、クリニックを開業し、教会を経済的に支え始めて、次第に強くなりました。それは、「神の霊によって」と思われます。マリヤ・クリニックには今でも、全国から患者さんが来られます。私たちが命がけで進めてきた医療は、多くの人の人生を変え、祝福をもたらしています。

　「悪の束縛を解き、くびきの縄目をほどき、虐げられた者たちを自由の身とし、すべてのくびきを砕き、飢えた者にあなたのパンを分け与え、家のない貧しい人々を家に入れ、裸の人を見てこれに着せ、あなたの肉親を顧みること」（6）は「断食」のような覚悟から生まれます。いくら、考えても、計算しても、計画してもできないことに対して、決死的かつ犠牲的な行動を生み出すのは、スピリットなのです。

　人生には、暗闇のような時もあり、問題解決に苦しむ時もあり、将来的に悲観を感じるような時もあります。しかし、そのような時、聖霊に満たされるならば、「あなたの光が暁のように輝き出て、あなたの回復は速やかに起こる。あなたの義はあなたの前を進み、【主】の栄光があなたのしんがりとなる。」のです。

　神の大能は、信じる人に注がれます。神を信じる人の生活は、今日の聖句の中に記されます。私は、日曜礼拝を守ることを軽く思う人々が多くなっていることが気がかりです。「安息日を覚えて、これを聖なるものとせよ。」（申命記５・12）は十戒の一つです。ユーチューブで参加することで代用できることではありません。

　祈りの中で、「昔の廃墟を建て直し、あなたは代々にわたる礎を築き直し、『破れを繕う者、通りを住めるように回復する者』」（12）は、今回の会堂建設への主からの励ましであると受け留めました。会堂は、５階建てにして、諸国からの人を集め、学びと交流をするフロアを３階に作ることにします。

イザヤ58章6～14節

58:7 飢えた者にあなたのパンを分け与え、家のない貧しい人々を家に入れ、裸の人を見てこれに着せ、あなたの肉親を顧みることではないか。
58:8 そのとき、あなたの光が暁のように輝き出て、あなたの回復は速やかに起こる。あなたの義はあなたの前を進み、【主】の栄光があなたのしんがりとなる。
58:9 そのとき、あなたが呼ぶと【主】は答え、あなたが叫び求めると、『わたしはここにいる』と主は言う。もし、あなたの間から、くびきを除き去り、虐げの指をさすことや、邪悪なことばを取り去り、
58:10 飢えた者に心を配り、苦しむ者の願いを満たすなら、あなたの光は闇の中に輝き上り、あなたの暗闇は真昼のようになる。
58:11 【主】は絶えずあなたを導いて、焼けつく土地でも食欲を満たし、骨を強くする。あなたは、潤された園のように、水の涸れない水源のようになる。
58:12 あなたのうちのある者は、昔の廃墟を建て直し、あなたは代々にわたる礎を築き直し、『破れを繕う者、通りを住めるように回復する者』と呼ばれる。
58:13 もし、あなたが安息日に出歩くことをやめ、わたしの聖日に自分の好むことをせず、安息日を『喜びの日』と呼び、【主】の聖日を『栄えある日』と呼び、これを尊んで、自分の道を行かず、自分の好むことを求めず、無駄口を慎むなら、
58:14 そのとき、あなたは【主】をあなたの喜びとする