「41年目以降の使命」 ヨシュア記1章11節 櫻井圀郎協力牧師 

聖書直訳:ヨシュア記1:11

「汝らのために食糧を準備せよ。今から3日、汝らは、汝らの神ヤハウェが汝らに所有させるために与えている地を所有するために(その地に)進出するために、このヨルダン川を渡れ。」

出エジプト後四十年を経て、新たな四十一年目以降の歩みへと導かれるイスラエルの民に語られた言葉です。千葉福音キリスト教会の41年目以降の歩みに重ねて考えます。

   Ⅰ 食糧の準備

 四十年間、天からのマナで養われてきたので、自分の食べ物の心配さえなく過ごしてきました。食べ物は毎朝、自然に天から降ってくるものだと思い、食べ物のために労するということは忘却しています。

 しかし、四十一年目以降は、自分の食糧は自分で調達しなければならないのです。ここでいう「食糧」とは、単なる個人の食べ物ではなく、二百万人ほどのイスラエルの民の集団の、公用の食糧という意味であり、集団の維持費、運営費、活動費などの財政(予算)です。

 教会は献金で運営されてきました。これはマナです。神の言葉の意味は、四十年間はマナで養ったが、四十一年目からは自分で整えよというのです。この「準備する」というヘブライ語は、「確かにする」「確立する」という意味なので、必要経費の基礎を確立させよという意味なのでしょう。

 当教会は、今、宗教法人設立の準備の途上にありますが、宗教法人とは、しばしば誤解されているように、宗教活動を行う法人なのではなく、宗教活動のための財務を担当する法人なのです。そのため、宗教法人の基本業務は、教会の財産の管理にありますが、それとは別に、教会の活動を展開するために必要な経費を捻出するために、収益事業を行うことが認められています。宗教法人の収益事業とは、利益を分配する営利事業ではなく、宗教活動の必要経費を賄うためなのです。

 食糧を準備せよに当たるでしょうか。

   Ⅱ 神から付託

 第二に、「汝らの神ヤハウェが汝らに所有させるために与えている地を所有するために」です。神が与えた地ですが、歴史書によれば、他の民族が実効支配しています。それを「所有する」とは、力の強く、体の大きな、他の民族が実効支配している地を奪還することです。戦争を仕掛けることです。

我々にとって、神の約束の地とは、この地上こと。今、この地を実効支配しているのは、悪魔です。本来、我々の所有として神から与えられた地を、実効支配している悪魔と戦って奪還するのです。覚悟をもって臨む必要があります。

 「神が汝らに所有として与えた」とは、自分の所有地として確保することです。何もしないで与えられるのではなく、生死をかけた、自己の全力を尽くした働きによって、所有地を確保するのです。それが、四十一年目以降の教会に対する神の付託です。

   Ⅲ 大河を渡る

 第三に、御言葉は、「このヨルダン川を渡れ」と言います。

 ヨルダン川・・・、どんなイメージでしょう。私は、中国の長江や、ディズニーランドの蒸気船が走るミシシッピ川を連想しました。長江もミシシッピ川も川幅一kmを超え、水深数十mに及びます。そんな川を渡るのは極めて大変です。ヨルダン川とは、川幅二十四mから五十五m、水深が一mから七mとされています。利根川の水深は十三〜二十一m、川幅も五百五十m、最大千mもあります。それに比べれば、ヨルダン川は、その十分の一の小さな川です。

 それなら渡れそうな気がします。

 そこが御言葉に聞き従う基本です。言葉だけ聞いて恐れ、怯えるのではなく、具体的なデータを収集し、与えられた賜物に比して、その可否を判断するのです。

 その検討が可能な期間は、今から3日です。

 千葉福音キリスト教会に求められていること、日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団の中においても重大でしょう。千葉福音教会がアッセンブリー教団をリードするということも可能かも知れません。

 私も、基督教他諸宗教の内部関係にかかる事件も扱っていて、教団や教会や牧師や信徒の理解が不十分であったり、間違っていることから発生した問題も少なくないと思います。万事に正確なデータが求められるところです。

ヨシュア記1章11節

  • 1:5 あなたの一生の間、だれ一人としてあなたの前に立ちはだかる者はいない。わたしはモーセとともにいたように、あなたとともにいる。わたしはあなたを見放さず、あなたを見捨てない。
  • 1:6 強くあれ。雄々しくあれ。あなたはわたしが父祖たちに与えると誓った地を、この民に受け継がせなければならないからだ。
  • 1:7 ただ強くあれ。雄々しくあれ。わたしのしもべモーセがあなたに命じた律法のすべてを守り行うためである。これを離れて、右にも左にもそれてはならない。あなたが行くところどこででも、あなたが栄えるためである。
  • 1:8 このみおしえの書をあなたの口から離さず、昼も夜もそれを口ずさめ。そのうちに記されていることすべてを守り行うためである。そのとき、あなたは自分がすることで繁栄し、そのとき、あなたは栄えるからである。
  • 1:9 わたしはあなたに命じたではないか。強くあれ。雄々しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。あなたが行くところどこででも、あなたの神、【主】があなたとともにおられるのだから。」
  • 1:10 ヨシュアは民のつかさたちに命じた。
  • 1:11 「宿営の中を巡って、民に命じなさい。『食糧を準備しなさい。三日のうちに、あなたがたはこのヨルダン川を渡るからだ。あなたがたの神、【主】があなたがたに与えて所有させようとしておられる地を占領するために、あなたがたは進むのだ。』」

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MYoshi
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