「主が雲に乗って来られる。」黙示録1章1~8節

台風では非常に残念でした。死んでしまった方々は、自分は死なないと楽観していて、災害に備えず、或は危険な所に行った方が多いのです。被害に遭った方々も、失礼ながら対策を取っていなかったように思われます。なぜ、暮らしている場所や家の安全を確認しないのでしょう。「全世界を手に入れても、まことのいのちを損じたら、何の得がありましょう。」(マタイ16・26)。日本人は、他の人と同じことをしていたら、いざとなったら誰かが助けてくれる、と思っているようです。だから、自分のいのちを自分で守るという意識がないのです。それでは、海外旅行も出来ないでしょうね。牧師がこんなに何回も警告しているのに、水も食料も懐中電灯の乾電池も用意していない人がいるならば、天国の備えもおそらくしていない
ことでしょう。
イエス様の教えの多くの部分が、世の終わりに対する備えです。イスラエルの人々は、これらを聞いていながら、イスラエルが滅びることの備えが出来ていなかったのです。そして、預言というものは、2重性といって、本当の預言が真実であることを示すために、事前に同じようなことが軽く起こるのです。そして、本当の預言は終末に向けられているのです。
「空模様を見分けることを知っていながら、時のしるしを見分けることはできないのですか。」(マタイ16・1)とありますが、「時のしるし」を私たちは確認したいと思います。
① 紀元70年のローマ軍の制圧、135年の崩壊でイスラエルから離散されたユダヤ人が1948年に建国し、滅びていた言語ヘブライ語を復元させました。「異邦人の時の終わるまで、エルサレムは異邦人に踏み荒らされます。」(ルカ21・24)
② 戦争・民族紛争・飢饉・地震・自然災害(マタイ24・6.7)。世界平和の番人であったアメリカは退廃し、国力も衰えました。ソ連は崩壊し、ロシア(エゼキエル38・2)が再生し、トルコ・イラン・スーダンなどとイスラエルを攻めるとあります。EUは経済的に崩壊し、社会的にも退廃するでしょう。自然災害はもはや対応できないものとなっています。
③ 偽キリスト・偽預言者・不法・裏切り・憎しみ・愛が冷える(マタイ24・4、10-12)。
この夏にイギリスに行ったのは、EU離脱前の状態を見る為でしたが、全く緊張感無しに経済的繁栄を享楽していました。ロシアは、共産主義の虐待に負けずに信仰を守ってきた状態を見ることと、預言ではイスラエルに侵略するので、国家のあり様を見たいと思っています。中国では、キャッシュレス化や街頭カメラによって犯罪がなくなったと人々は喜んでいるようですが、国家の横暴と管理に対して、国民が無力になることを悟っていないようです。既に多くのクリスチャンが拘留され、迫害を受けています。中国のクリスチャンに警告し、早く日本に転居するように促したのですが、自分は平気だと思っているようです。まるで、台風に備えていないことと同じようです。「すさまじい前兆が現れます。しかし、これらのすべてのことの前に、人々はあなたがたを捕らえて迫害し、会堂や牢に引き渡し、わたしの名のために、あなたがたを王たちや総督たちの前に引き出すでしょう。」(ルカ21・11.12)。
人間というのは、御霊によらなければ悟らないものです。ですから、備えをしていない人は御霊には導かれていないのだと思います。残念なことです。「人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている」(へブル9・27)のに、「いのちに至る門は小さく、その道は狭く、それを見いだす者はまれです。」(マタイ7・14)。
 歳をとっているから、今更何もできないと考えている人は、被災地の高齢者の惨めさや苦しさを知らなければなりません。弱さや欠点を承知している者は、それを補おうと必死になるものです。「愚か者は自分の道を正しいと思う。しかし、知恵のある者は忠告を聞き入れる。」(箴言12・15)。患者さんを見ていて、よくわかります。重病なものであっても、賢い人の症状は良くなり、生活習慣病と言われるように、生活を改めて健康を志さない人は、糖尿病・高血圧・がん…などになっていくのです。眠れないからと言って睡眠薬を飲み、血糖値が高いからといって血糖降下剤を飲み…、健康によくありません。私は、25年位前に通風で動けなくなり、不整脈なども起こした人間です。「それが書かれたのは、世の終わりに臨んで
いる私たちへの教訓とするためです。」(Ⅰコリント10・11)。
 「 終わりの日には困難な時代がやって来ることをよく承知しておきなさい。そのときに人々は、自分を愛する者、金を愛する者、大言壮語する者、不遜な者、神をけがす者、両親に従わない者、感謝することを知らない者、汚れた者になり、情け知らずの者、和解しない者、そしる者、節制のない者、粗暴な者、善を好まない者になり、裏切る者、向こう見ずな者、慢心する者、神よりも快楽を愛する者になり、
見えるところは敬虔であっても、その実を否定する者になるからです。こういう人々を避けなさい。」(Ⅱテモテ3・1-5)。神の国に迎えられるという基準は、それほど安易なものではないと私は考えています。主が来られる時に、「まずい!」と思わないようにしてください。

黙示録1章1~8節

  • 1:1 イエス・キリストの黙示。これは、すぐに起こるはずの事をそのしもべたちに示すため、神がキリストにお与えになったものである。そしてキリストは、その御使いを遣わして、これをしもべヨハネにお告げになった。
  • 1:2 ヨハネは、神のことばとイエス・キリストのあかし、すなわち、彼の見たすべての事をあかしした。
  • 1:3 この預言のことばを朗読する者と、それを聞いて、そこに書かれていることを心に留める人々は幸いである。時が近づいているからである。
  • 1:4 ヨハネから、アジヤにある七つの教会へ。今いまし、昔いまし、後に来られる方から、また、その御座の前におられる七つの御霊から、
  • 1:5 また、忠実な証人、死者の中から最初によみがえられた方、地上の王たちの支配者であるイエス・キリストから、恵みと平安が、あなたがたにあるように。イエス・キリストは私たちを愛して、その血によって私たちを罪から解き放ち、
  • 1:6 また、私たちを王国とし、ご自分の父である神のために祭司としてくださった方である。キリストに栄光と力とが、とこしえにあるように。アーメン。
  • 1:7 見よ、彼が、雲に乗って来られる。すべての目、ことに彼を突き刺した者たちが、彼を見る。地上の諸族はみな、彼のゆえに嘆く。しかり。アーメン。
  • 1:8 神である主、今いまし、昔いまし、後に来られる方、万物の支配者がこう言われる。「わたしはアルファであり、オメガである。」